自分の判断で動ける子、大人の評価を気にする子


三笠書房 アドラー博士の子どもに自信をつける魔法のしつけ より以下引用

先日、散歩に出かけたときのことです。
公園では、ボランティアの人たちが清掃活動をしていました。
ふと見ると、草取りをしているお母さん達の傍で、
小さな子ども達が一生懸命にお手伝いをしていました。
 その中の一人のお母さんが、自分の子どもに向かって
「○○ちゃんは、お手伝いしてくれていい子だね。
先に帰っちゃったお兄ちゃんよりずっと立派だよ」と言いました。
もう一人のお母さんは、「お手伝いをしてくれていてありがとう
お母さん嬉しいな」と言いました。褒められた子ども達は
嬉しそうな顔をして、お手伝いを続けました。
 この二人のお母さんの褒め方の違い お判りになりますでしょうか?
褒められてうれしい子ども二人の気持ちは同じです。
けれども、人を伸ばすという意味においては、
二つの「褒め方」は全く違います。

はて、皆さんは この二つの褒め方の違い ご理解できましたでしょうか?
最初のお母さんの褒め方は、お子さんの行動をお兄ちゃんを例に比較して
褒めています。比較ですので、お母さんの価値観を通して評価しています。
もう一人のお母さんは お子さん自身の意思(自分からお手伝いしよう)
という判断を、お母さんが喜んでいる気持ちを伝えています。

子どもの心の成長を考えた時、この二人のお母さんの褒め方は
決定的な違いを生みますね。
皆さんは、お子さんの この様な行動を目にした時に
どちらの褒め方をされていますでしょうか・・?

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