同情ではなく共感で関わる


幼いお子さんの心を育む上で一つ大切なポイントが
あります。それは、お子さんと関わる上で親は
お子さんに対して上から目線、上下関係に
ならないということでしょうか?

私たちの身の回りには この上下関係の人間関係が
非常に多くあります。
例えば、職場での上司と部下
体育会系の部活動に多い 先輩後輩
学校での教師と生徒もそうなってしまっているかも知れません。

多くのお母さん達とお話をしていると
上から目線でなく対等な関係で関わっていたつもりだったけど
随分と上から目線での関わり方になっていました。 と
振り返られる方がとても多くいらっしゃるのも事実です。
では、なぜそうなってしまうのでしょうか?

一つの原因としてこの二つの間の明確な線引きを
持てていないケースも多い様に思います。

例えば、我が子が困難な状況に陥ったとき
皆さんは お子さんのことを「可哀想!」と同情して
しまうことはありませんでしょうか?
驚かれる方も多いのですが この同情という感情は
明らかに相手に対して上から目線になってしまっています。
そして、この同情は 決して子どもの心に自律心を
育むことはありません。真逆の方向をみてしまいます。

これに対し 「辛かったね」「悔しかったね」という
声かけは同情ではなく 共感と言えるでしょう。
この共感は 子どもの心の勇気づけにつながり
子どもの自律心を育む声掛けとなります。