勇気づけの第一歩は対等に向かい合う

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以前、大学を卒業後 就職した若者で職場に馴染めず
退職してしまい親の家に引きこもっているという
若者たちの就業支援を手伝って貰えないかという
ご相談を頂き ご両親と面談させて頂いたことがありました。
その時、その親御さんが25歳になる息子さんの事を
「息子は私の命です。」と仰っていたのが
とても印象的だったのを覚えています。

この時 私の感じたのは 親の子離れ… でした。
子どもが例え何歳であろうとも 親と子は親子であっても
別人格と考えます。
勿論、赤ちゃんは一人では何もできないので
全て大人の手がかかります。
しかし、子どもは成長とともに自分で出来ることは
自分で考え自分で選択した行動をとって様々な
欲求を満たしながら挫折、成功を繰り返し経験しながら
成長し自律していきます。
勿論、成長のスピードは子ども其々で違いがある事も当然です。

今回の親御さんの言葉をお聴きした時に
私が感じたことは 25歳になった今でも
一人の独立した人間として人格形成できていないのかも
しれない という推測でした。
で、もしそうだとしたらその原因は明らかに
親が子離れできていなかったからなのだと思われます。

勇気づけ、自律を育む子育ての第一歩は
子どもが何歳であっても別人格として尊敬して
関わることにある様です。
これは、実はとても難しいことで 特に女性の場合は
我が子を守る という強い想いから 我が子を別人格として
扱えず自分の所有物であるかの様に関わってしまいます。
親が子離れして 我が子を別人格として尊敬して関わる
これが勇気づけの第一歩と言えるのでしょうね